アブストラクト(20巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 異型大動脈縮窄症 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 弥政洋太郎, 村瀬充也, 浅井資弘, 倉橋秀寿, 竹中茂晴, 田近徹也, 福田巌, 田中稔, 田本杲司, 彦坂博, 平松隼夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 名古屋大学医学部 第1外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 10 |
Page : | 772-782 |
Year/Month : | 1972 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」昭和26年に弥政1)は大動脈縮窄症(Coarctation of the aorta)についての調査で, 欧米に比して日本では本症の極めて少ないことを指摘し, "この差異は欧米人と日本人との間の人種的差異によるものとは必ずしも思われず, 屍体解剖の数字的貧困, 診断法の未確立, それらに伴う一般医家の無関心などの外的要因に帰因するものと考えられる", と述べた. また定型縮窄症の約80%が生後1ヵ月以内に死亡することから, 和田ら4)は新生児, 乳幼児例本症定型群の診断率の低いことがその原因と考えられる, と述べている. しかしながらその後の本邦における心臓大血管外科の著しい発展の中で, 本症手術例の報告もとみに増加してきているというものの, なお他の先天性心疾患に比べれば珍らしい疾患として位置づけられていることをみると, やはり木本ら5)6)の言う如く人種的差異により日本人に少ないものと考えるべきであろう. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |