アブストラクト(20巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 心原性ショックに対する機械的治療特に拍動部分静動脈バイパス法の効果について |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 田村正秀, 松倉裕美, 松山陸奥彦, 黄書成, 田村堅吾, 本間仗介, 笹尚, 川上敏晃, 黒島振重郎, 杉江三郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 北海道大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 10 |
Page : | 783-793 |
Year/Month : | 1972 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」心筋硬塞に続発する心原性ショックは, 近年の抗不整脈療法, 心蘇正法などの発達にかかわらず, 依然として高い死亡率を示している. これは, 心筋のpower failureに対する有効確実な治療法の実用化をみていないことに他ならないと考えられる. これらの内科的治療の限界を越えた重症心不全に対し, 近年, 各種の人工ポンプを用い, 積極的に循環の補助, 代行を行ない, 同時に冠循環の改善により, 心収縮力の回復をはかる試みが行なわれてきた. これは一般に, 補助循環法と呼ばれ, 体外循環などの機械的手段により, 血液循環を補助せんとする1つの治療手段と考えられる, 補助循環法には, 従来, 種々さまざまな方法が考案検討されてきたが, この事実は, 激増する心筋硬塞, 重症開心術症例などにみるpower failureに対し, より強力な治療法開発への多大な努力が払われてきたことを如実に示している. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |