アブストラクト(20巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 修正大血管転位症を伴った心室中隔欠損症兼肺動脈弁狭窄症の一治験例 arterial ventriculotomyによるVSD閉鎖術
Subtitle : 症例報告
Authors : 飯田良直1), 新堀茂1), 金公一1), 水庭弘進1), 飯田文良2), 中沢美知雄2), 菅波威2)
Authors(kana) :
Organization : 1)山梨県立中央病院 心臓外科, 2)山梨県立中央病院 外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 11
Page : 870-875
Year/Month : 1972 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」修正大血管転位症とは, 心室に錯位があり, 大動脈は解剖学的右室より, 肺動脈は解剖学的左室より, また大動脈が肺動脈より前から起始する疾患である1). Cardellは図1に示すごとく, 単に大動脈が肺動脈より前方から出ているものも修正大血管転位症に含め, 全体をB-1からB-4までに分類した6). B-1, B-2は始め存在を疑問視する者もいたが, その後数例の報告が見られ, 立証されている1)2). 修正大血管転位症は, 大動脈は肺からの動脈血を, 肺動脈は大静脈からの静脈血を受けているので, 循環は正常と変らず, したがって症状は出ない. しかし合併奇形を伴わない症例はまれで, 多くはVSD, 房室伝導路の障害, ファロー氏四徴症, PS, ASD, 単心室を合併している. 本邦におけるVSDの直視下手術例は, 池田らによると11例で, そのうち死亡例は3例である2).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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