アブストラクト(20巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 僧帽弁置換手術 ―とくにその成績に影響する因子について―
Subtitle : 総説
Authors : 浅野献一, 鷲尾正彦, 中村千春
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 12
Page : 887-894
Year/Month : 1972 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」1960年Harken1)ついでStarr2)がボール弁による弁置換術に成功し, 今日の人工弁手術の基礎ができてから12年を経過した. この間多数の人工弁が互にその欠点を補うべく考案あるいは改善されて今日に到り, 欧米では1つの種類の人工弁についての多数症例に基づく評価が数多く報告されている. 教室では1965年9月以来7年余一貫してStarr-Edwardsボール弁を用いて弁置換術を行なってきたが, このうち僧帽弁膜症ないしこれに二次的三尖弁閉鎖不全を合併したものにつき昭和47年8月までに94例, 102回の弁置換を行なった. 本邦では一種類の人工弁についての纒まった成績評価が稀れであるので, 教室の経験からその成績を述べるとともにこれを左右する諸因子について検討する. 「症例」男性39例, 女性55例で年令は表1に示す如く大多数が不全(MSI)が27例であった. 大動脈弁閉鎖不全(AI)もしくは閉鎖不全兼狭窄(ASI)の合併が5例, 二次的三尖弁閉鎖不全の合併が40例(いずれも術中触診), 大動脈弁・三尖弁病変合併が4例にみられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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