アブストラクト(20巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 慢性収縮性心膜炎手術症例の検討 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 平明, 尼子春樹, 大坪睦郎, 児玉治彦, 天辰健二, 松窪尉雄, 西村基 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 鹿児島大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 12 |
Page : | 935-942 |
Year/Month : | 1972 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」慢性収縮性心膜炎とは, 肥厚や石灰化をきたした心膜による心臓の拡張障害を主徴とし, 二次的には全身の鬱血性病変をきたすもので, その病因の如何を問わず, 心膜の炎症性変化の終末像としての病態を呈するものをいう. 心臓の拡張障害に伴う静脈系の鬱血は, 1896年, Friedel Pick1)がperikarditische Pseudoleberzirrhoseとして記載したことにも明かな如く, 全身諸臓器に二次的病変を招来する. 右心への静脈還流の減少は, 一方では, 必然的に心拍出の低下をきたし, 血行動態の異常を招くことは当然である. 疾病の本態が心臓の拡張障害である以上, それを取除く外科的処置, すなわち, 剥皮術によって緊縛を解くことが病態改善の基本であることは明かで, 外科治療の歴史は古い. Paulは1921年に本症に対して心膜の一部切除をおこない, さらに1923年には, Franz von Vorhardおよび, Viktor Schmiedenの両者が心膜の全切除をおこなって手術の有効性を動かし難いものとした. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |