アブストラクト(20巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 低体温麻酔における循環動態の研究
Subtitle : 原著
Authors : 中村常太郎, 香月秀雄
Authors(kana) :
Organization : 千葉大学附属肺癌研究施設, 千葉県立鶴舞病院
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 4
Page : 320-341
Year/Month : 1972 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」体表冷却による低体温法では, 体表で冷却された血液を自らの循環機構によって環流させることで低体温状態が得られるのであり, したがってこの低体温麻酔法では循環動態の解明がはなはだ重要である. 著者はこのような観点から, 今までにも低体温麻酔下の循環動態を重視し, その検討をおこなって来た1)15). ether深麻酔下低体温法の病態生理については岡村らの多くの詳細な報告を初めとし, いくつかの報告があるが2~14), 循環動態について, ether深度との関係, 他の麻酔剤などによるものと比較した報告は必ずしも多くない. そこでこれらのことにつき検討するため, 次のような実験計画にしたがって実験を行なった. 「実験計画」現在までの動物実験, 臨床経験などから, ether麻酔の深度が自律神経遮断剤を中心とした前投薬とともに, この低体温法の経過を左右する重要な鍵であることが明らかにされてきた1. 15, そこで麻酔の深度および麻酔剤の種類が循環動態におよぼす変化を比較するため, 次に示す順序で実験を計画した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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