アブストラクト（20巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 完全および修正大血管転位症の外科解剖学的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 福田豊紀, 赤倉一郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 20 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 342-360 |
| Year/Month ： | 1972 / 4 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 「I 緒言」心臓血管外科の進歩により, 複雑な心奇形に対しても積極的に手術治療が行なわれるようになり, その手術成績の向上にはめざましいものがある. これは診断技術および外科的治療技術の進歩によるものであると同時に, 複雑心奇形を理解するうえでの発生学, 病理形態学の進歩によるところが大きい. しかし多くの複雑心奇形の病理形態学的所見を矛盾なく説明しようとする諸家の発生解剖に関する基本的理解の差により, 諸疾患を如何に定義および分類するかについての意見が一致しておらず, ために臨床的あるいは解剖学的診断に際して混乱を招く結果になっている. 著者はこれら複雑心奇形のうち, とくに大血管転位を有する疾患をとりあげ, 著者の剖検例の解滑学的所見をもとに, 本疾患の定義に関する諸説を検討してみる. また本疾患は完全大血管転位症と修正大血管転位症とに大きく分けられるが, 両疾患の鑑別法に関する従来の説を検討し, さらにおのおのの解剖学的所見に外科医の立場から検討を加え, 手術方法について考察する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
