アブストラクト(20巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 気道熱傷に関する研究 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 外山紘三, 林周一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 順天堂大学胸部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 20 |
Number : | 4 |
Page : | 361-378 |
Year/Month : | 1972 / 4 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」熱傷に関する研究は第2次世界大戦を境に実験的にも臨床的にも著るしい発展を示して, 熱傷ショックの本態はほぼ解明され, 自家植皮と同種植皮の研究が進み, 広く臨床に応用されるにいたり, 熱傷治療も大巾な進歩をみた. 熱傷治療がこのように進歩した現今においても, 熱傷創感染の問題は依然として残されている大きな研究題目であり36), とりわけ熱傷創感染と不可分の関係にある肺感染症にいたってはあまり手がつけられていない33)34). 熱傷に伴う肺感染症は熱傷死の原因として重要なものの1つである. この肺合併症は熱傷創より血行性に発生するものと, 気道熱傷に続発するものの2者に分けられるが35), 従来この2者は混同して論じられて来た. これは気道熱傷の概念が明らかにされていなかったためと考えられる. 気道熱傷の概念については1943年Copeら1)がボストン市の地下ナイトクラブ "the Cocoanut Grove"の大火に際して集団発生した熱傷患者のうち, 39人について詳細に検討して, 気道に熱傷が生じることを報告したのが初めてである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |