アブストラクト(20巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 同種弁を用いての肺動脈再建術症例の遠隔成績
Subtitle : 原著
Authors : 内藤泰顕, 川島康生, 藤田毅, 宮本巍, 森透, 堀口泰範, 岡本重一, 森護, 田野迪昭, 三田紀行, 永井勲, 橋本聡一, 筆本由幸, 加藤正明, 曲直部寿夫
Authors(kana) :
Organization : 阪大第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 5
Page : 403-407
Year/Month : 1972 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」著者らは1968年Fallot四徴症の極型の肺動脈幹の再建に弁つき同種大血管を用い, 根治手術に成功して以来1), 6例の同様の手術生存例をえており, その術後早期の血行動態の良好なことはすでに報告した2). 一方1969年5月, 心房中隔欠損, 心室中隔欠損, 肺動脈狭窄, 両大血管右室起始症およびVentricular inversionを伴う大血管転位症の2才の症例にいわゆるRastelliの手術に本邦で最初に成功し, 発表した3). このようなhomograftにより肺動脈幹の再建を行なった症例については, とくに移植されたhomograftの石灰化の問題およびはたして移植弁の機能が長期にわたり保持されるものであるか否かが最も関心のもたれるところである. しかしながら, かかる症例の遠隔成績の報告はきわめて少ない. 本論文においては上述のFallot四徴症の6例およびRastelliの手術を行なった1例の計7例につき, その遠隔成績をこれらの点を中心に検討し報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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