アブストラクト(20巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺結核症に対する肺切除後の胸腔内結核菌汚染に関する研究 第1編 胸腔内結核菌汚染に関する臨床的研究
Subtitle : 原著
Authors : 太田幸吉, 綿貫重雄1), 塩沢正俊2)
Authors(kana) :
Organization : 1)千葉大学医学部第一外科教室, 2)結核予防会結核研究所附属療養所
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 5
Page : 408-420
Year/Month : 1972 / 5
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」肺結核に対して肺切除を行なった場合, 結核菌による胸腔内汚染が起ること, 胸腔内汚染がその成績に影響を与えることなどは当然想像されるところである. したがって, 胸腔内汚染がどの程度にみられるか, 胸腔内汚染と術前状態, 術式, 術後合併症, 気管支切断端の組織学的変化などと, どのような関連をもつかを検討することはきわめて重要といえる. なぜならば, かかる事実が肺結核に対する外科療法の適応決定, 術式の選択, 手術手技の改善などに連るからである. かかる研究報告は少なからず見られるが, 研究方法や対象例などからみると, 未だ十分とはいえない. ことに外科療法の対象が遂次難治性肺結核に向けられつつある現在, 本問題の解決は肺結核に. 対する外科療法の成績向上に大きな貢献をもたらすものと考え, 本研究を行なった. 「II. 研究対象ならびに研究方法」1. 研究対象 昭和35年から41年までの7年間に結核予防会結核研究所附属療養所で実施した肺切除1,372例のうち, 胸腔内の結核菌汚染について検索した572例を対象にした.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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