アブストラクト(20巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開胸手術における血液ガスおよび酸塩基平衡の研究
Subtitle : 原著
Authors : 松石理秀, 杉山浩太郎, 大田満夫
Authors(kana) :
Organization : 九州大学医学部胸部疾患研究施設
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 6
Page : 506-522
Year/Month : 1972 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 緒言」最近の難治性肺結核症例の増加, 高令者肺癌例の激増, また肺気腫などの肺機能障害例の増加などによって, かなりpoor riskの症例の開胸手術が増してきている. それ故に, 一般の開胸手術の病態生理を十分明らかにして, 合併症の予防を行なわねばならない. 1943年Maier1)らが, 胸部手術後の低酸素血症について報告して以来, 数多くのこれに関する研究がみられる. ことに最近, 胸部や上腹部の手術後に, 経過が良好であってもかなりの低酸素血症が意外に長期間存在することが明らかにされ, 注目されている. 酸塩基平衡については, Beecher2)らが1950年に開胸術中のacidosisの重要性を指摘し, さらにStead3), Ell1ison4), Gibbon5), Taylor6)らもこの問題につき研究報告している. I. L. meterや, Astrup装置の普及により, 血液ガスや酸塩基平衡の面からの患者の病態の把握が次第に行なわれるようになってきた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ