アブストラクト(20巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈起始部のMycotic Aneurysmを伴った大動脈弁閉鎖不全兼三尖弁閉鎖不全症の1治験例
Subtitle : 症例報告
Authors : 川島康生, 筆本由幸, 藤田毅, 宮本巍, 内藤泰顕, 森透, 団野迪昭, 吉矢生人, 中田健, 小林芳夫, 曲直部寿夫1), 恩地裕2), 田辺孜3)
Authors(kana) :
Organization : 1)大阪大学第1外科, 2)大阪大学麻酔科, 3)大阪府立病院
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 6
Page : 538-542
Year/Month : 1972 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「1. 緒言」近年, 抗生物質療法の進歩によって細菌性心内膜炎の治療成績が向上し, これに伴ってその後遺症としての弁膜症が外科治療の対象となることが増加してきた. 大動脈弁の穿孔による閉鎖不全症はその中でも最も頻度の高いものであり1), またこの場合大動脈弁尖のみならずその周辺の組織にも病変のおよぶことが報告されている. 著者らは最近かかる病変の1つである大動脈基部の動脈瘤を伴った細菌性心内膜炎に続発したと思われる大動脈弁兼三尖弁閉鎖不全症を経験し, 手術的にこれを治癒せしめ得たので報告する. 「2. 症例」患者は17才の男性で主訴は心悸亢進である, 昭和43年10月全身倦怠感とともに右手指のしびれ感あり. 同年12月にいたり40℃の発熱とともに高単の呼吸困難をきたして大阪府立病院に入院, 亜急性心内膜炎として治療を受けた. その当時ASLO 833u, CRP(5+), RA(2+)であったという.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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