アブストラクト(20巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管支壁神経系よりみた気管支拡張症の病理形態学的研究
Subtitle : 原著
Authors : 関口令安, 早田義博1), 大高裕一2)
Authors(kana) :
Organization : 1)東京医科大学外科学教室, 2)東京医科大学病理学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 7
Page : 580-597
Year/Month : 1972 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」気管支拡張症は, 1817年にLaennec1)がはじめて記載して以来多数の臨床的, 病理学的研究が報告されており, 当教室においても篠井教授以来多数の成果40)41)43)~51)が発表された. また, 気管支拡張症の成因に関しても多くの報告があるが定説はなく, Spencer32)は本症を病理学的立場から"気道壁の破壊もしくは脆弱化がみられ, しかもこの変化は慢性かつ不可逆性である"とし, この気道壁の破壊もしくは脆弱化の原因を気管支壁の感染に起因すると考える人が多く3)~12)14)21)22), さらに気管支の閉塞ないし狭窄やこれに感染を合併したものに原因をおく報告も23)~28)ある. 本多ら30)31)66)は実験的には炎症や狭窄のみでは気管支拡張症を起こすことは困難であるが, これに植物神経切除を同時に行なうと高率に発症せしめうることから, 本症の成因に自律神経系の関与を重視している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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