アブストラクト(20巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部大動脈手術への部分体外循環法の応用
Subtitle : 原著
Authors : 入沢敬夫, 桜井淑史, 青木英一郎, 寺島雅範, 松川哲之助, 竹内誼, 春谷重孝, 中村千春, 浅野献一
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部外科教室第2講座
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 20
Number : 7
Page : 598-602
Year/Month : 1972 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」胸部大動脈疾患の手術に際して, 大動脈を一時的に遮断する場合には, 何らかの補助手段が必要とされている. 胸部下行大動脈遮断に対する補助手段としては軽度低体温法, 左心バイパス法, 一時的バイパス法などが一般に応用される1), 最近, 開心術における人工心肺による体外循環法の経験から, この分野にも人工心肺による体外循環法が応用され, その有用性が立証されている2). この場合に行なわれる体外循環法は部分体外循環法と呼ばれ, 通常の人工心肺を用い大腿動静脈よりカニューレを挿入して, 部分体外循環の状態で大動脈遮断末梢側に送血する方法である. 教室では胸部大動脈遮断に対する補助手段として, 人工心肺による体外循環法を積極的に応用しており, これまでに14例に応用した1)3)(図1). このうちの4例には部分体外循環法を応用したが本邦では嘉屋4)の実験的研究の報告があるのみなので, ここにその経験を報告するとともに部分体外循環法を紹介したい.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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