アブストラクト(21巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 気管, 気管支再建術について |
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Subtitle : | 総説 |
Authors : | 辻泰邦, 富田正雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 長崎大学医学部第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 21 |
Number : | 1 |
Page : | 1-12 |
Year/Month : | 1973 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I はじめに」気管および気管支成形術に関しては, 古くから, 実験的研究が行なわれ, その臨床応用が意企されたが, 心臓大血管をはじめ, 各種疾患が, 比較的安全に手術されるようになったのに反して, この領域においては, 実地臨床では, 散発的に成功例をみるにすぎない. 臨床的には, 1881年Gluck1)が, 嚥下性肺炎を防止するため, 頚部気管を切断し, 両気管断端の縫合閉鎖を行なったのが, 最初の報告である. しかし, 気管, 気管支は, 呼気吸気時の大気の通路として, 呼吸運動により虚脱を来たさない強靭な支持力をもち, 側面の強固性と縦方向の弾力性および可撓性が要求される. それとともに, 線毛運動により外界由来の汚染, 異物を防禦する特性を有している. そのため, 気管気管支の再健にあたっては, これらの生理学的機能を保持する必要がある. 臨床応用の確立には, いまだ, 種々の問題点を残しており2), これらを含めて, 現状における気管気管支成形術の実験的研究ならびに臨床応用について概説する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |