アブストラクト(21巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺の過誤腫 |
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Subtitle : | 総説 |
Authors : | 塩沢正俊 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 結核予防会結核研究所付属療養所 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 21 |
Number : | 2 |
Page : | 85-100 |
Year/Month : | 1973 / 2 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. まえがき」肺の過誤腫(hamartoma of the lung)に遭遇する機会が最近増加していることは, まがいもない事実である. と云うのも, 集団検診の普及, X線診断能力の向上とともに肺切除安全度の上昇に支えられて, 孤立性病巣に対する肺切除が容易かつ早期に実施されるようになったからにほかならない. Hamartomaなるものをふり返ってみると, 1904年Albrechtによって命名されたものとされ, 本邦では過誤腫と釈されている. Albrechtはかかるhamartomaを脾, 乳腺, 肝, 腎でみており, それから2年後にHartが肺内で同様な構造物を認め, それを肺過誤腫としたようである. 肺過誤腫の定義はAlbrechtによって明確に定められており, 何等疑う余地はないが, 外科臨床の立場からみれば, その定義をそのまま適用することは困難であり, その位置ずけや取り扱い方にも多分に疑問がある1)2). かかる現状をふまえて, 肺過誤腫なるものを整理してみたいと思う. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |