アブストラクト(21巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌手術後における肺合併症とその防止対策
Subtitle : 総説
Authors : 仲田祐, 鈴木千賀志
Authors(kana) :
Organization : 東北大抗酸菌病研究所外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 21
Number : 5
Page : 461-467
Year/Month : 1973 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 現段階における肺癌の最も的確な治療法は, 他臓器癌におけると同様に, 早期に発見して, 早期に切除することの一語につきよう. しかし現実には肺の原発腫瘍がすでに周囲組織, 臓器に進展し, あるいはリンパ行性転移が肺門を超え縦隔リンパ節にまで進展した進行肺癌を治療しなければならぬ場合が多い. 当研究所付属病院および仙台厚生病院において, 昭和28年4月~47年6月診療した肺癌患者数は947名を数えたが, これらのうち肺癌がすでに肺外に進展していたり高年令, 心肺不全などの理由により手術が不適のもの, または手術に対する恐怖心や無理解から手術を拒否したものが518名(54.6%)を占めており, また臨床諸検査成績から手術の適応として, 開胸したが試験開胸に終つたもの97名(10.2%)あり結局切除し得たものは334例(35.2%)に過ぎなかつた. これら切除例のうち「治癒」手術例は44名のみで全肺癌症例中わずか4.6%を占めるに過ぎなかつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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