| Title ： |
総肺静脈還流異常症の新しい手術方法による1治験例 |
| Subtitle ： |
症例報告 |
| Authors ： |
川島康生1), 中埜粛1), 宮本巍1), 松田暉1), 曲直部寿夫1), 小塚隆弘2), 小栗顕二3), 西崎宏4), 立入弘2), 恩地裕3), 野木一雄4) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)大阪大学第1外科, 2)大阪大学放射線科, 3)大阪大学麻酔科, 4)大手前病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
21 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
726-731 |
| Year/Month ： |
1973 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
総肺静脈還流異常症（TAPVC）は生後早期に外科的処置を必要とするものが多いが, その自然経過, 手術予後に影響する因子が極めて多く, したがつて現在なお本症に対する一般的治療方針が確立されたとはいい難い. 本症の手術予後を左右する因子の1つとして, 最近その解剖学的形態がとりあげられ, 共通肺静脈（common pulmonary vein）が右上大静脈に流入するものは手術成績が不良である事を報告しているものがある1）. これはこの形態のものにおいては, common pulmonary veinと左心房との距離が遠くしたがつてinnominate veinにこれが流入するものと異り, 直接にこの共通肺静脈と左心房とを吻合して十分な大きさのcommunicationを作る事が困難である事, すなわち手術手技の困難な事にあるとされている. 著者らはこの形態の総肺静脈還流異常症の1例に対して, 従来文献に記載されていない方法によつて根治手術を施行し, 成功したので報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
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