アブストラクト(21巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 僧帽弁閉鎖不全症の外科治療-僧帽弁所見からみた弁輪形成術の適応と術式-
Subtitle :
Authors : 山田崇之*, 谷口興一**
Authors(kana) :
Organization : *東京医科歯科大学医学部第1外科, **東京医科歯科大学医学部第2内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 21
Number : 8
Page : 805-811
Year/Month : 1973 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」僧帽弁閉鎖不全症の外科治療は, 初期には修復手術が行なわれたが, 人工弁の開発, 改良, 手術手技の進歩によつて比較的安定した結果を得ることから人工弁置換術がより一般的となつた. 人工弁置換は血栓塞栓症の発生, 耐久性, 感染などに問題があり, 機能的にも充分なものとは云えない. また, 社会復帰を目標とする弁膜症手術では患者の心理面におよぼす影響も無視できない. われわれは, とくに僧帽弁疾患では可能な限り修復手術をおこない人工弁置換は可及的避けている. 今回は僧帽弁閉鎖不全症における僧帽弁所見から弁輪形成術の適応, 術式について検討を加えた. 「対象」昭和42年4月以降, 47年7月まで東京医科歯科大学第1外科で手術を施行した僧帽弁閉鎖不全症および僧帽弁狭窄兼閉鎖不全症は表に示すように男7例, 女15例, 計22例であり, 年令は14~54才, 平均32才であつた. 弁輪形成術は僧帽弁閉鎖不全症14例中11例, 僧帽弁狭窄兼閉鎖不全症8例中5例に交連切開+弁輪形成術, 1例に交連切開+弁尖縫縮術を行なつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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