Title : |
両心房に発生した心臓粘液腫の1治験例 |
Subtitle : |
症例報告 |
Authors : |
川島康生1), 高野久輝1), 松田暉1), 団野迪昭1), 宮本巍1), 曲直部寿夫1), 戸崎洋子2), 佐藤健司3), 小塚隆弘3), 永田正毅4), 榊原博4), 恩地裕2), 立入弘3), 阿部裕4) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)大阪大学第1外科, 2)大阪大学麻酔科, 3)大阪大学放射科, 4)大阪大学第1内科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
21 |
Number : |
8 |
Page : |
812-816 |
Year/Month : |
1973 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
粘液腫(myxoma)は一次性の心臓腫瘍の約半数を占めるとされており1), 決して稀なものではない. そして心臓外科の発展により, その摘出成功例の報告も既に100例を越えている. その好発部位は左心房であつて, 右心系のほゞ3倍とされているが2), これが両心房に生じたものの報告は3)~11)極めて少なく, ことにその摘出成功例は現在までにわずか3例3)4)11)12)の報告をみるに過ぎず, 本邦においては未だその報告をみていない. 著者らは最近両心房に生じた粘液腫の摘出成功例を得たので, 本邦における最初の症例として報告するとともに, 若干の文献的考察を加えた. 「症例」患者は28才男子. 家族歴などには特記すべきものなし. 昭和46年初めより目まいを覚え, 当院受診, 頚部に腫瘍のある事を指摘された. 勤務地が東京である都合上, 東京の病院を紹介されたが, 帰京の翌日, 用便中に意識を消失し, 救急病院に収容された. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
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