アブストラクト(21巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Discrete型大動脈弁下狭窄の3手術治験例-とくに心内奇型合併例について- |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 竹内成之, 正津晃, 勝本慶一郎, 木曽一誠, 小柳博靖, 井上正 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 21 |
Number : | 8 |
Page : | 817-821 |
Year/Month : | 1973 / 8 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | Discrete型大動脈弁下狭窄はそれほど稀な疾患ではないが, 本邦における手術報告はすくない1)2)3). ここに報告する症例は, 合併奇型のない症例, 動脈管開存と心室中隔欠損を合併した症例, 右室流出路狭窄を伴う両大血管右室起始を合併した症例の3例である. いずれも根治手術を施行, 全治せしめたので若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例1. H.M. 6才, 男子. 生後3年で心雑音を指摘されたが, 自覚症状は全くなく, 殆んど正常の生活を送つていた. 心音はI, II音正常で, 胸骨右縁第2肋間でLevine3度の高調性駆出性収縮期雑音を聴取した. 胸部レ線写真で心拡大なく, 肺野も正常であつたが(図1), EKG上左室肥大所見を示した. 昭和46年9月23日, 心カテーテル検査, 左室造影検査を施行したところ, 右心系の内圧は正常, 左右短絡は認めず, 逆行性左心カテーテル検査で, 左室上行大動脈間に収縮期60mmHgの圧差をみとめ, 左室造影で大動脈弁下に限局性の狭窄を認めた(表1, 図2). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |