アブストラクト(21巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 転移性胸骨腫瘍に対する胸骨切除ならびに胸骨再建の経験 |
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Subtitle : | |
Authors : | 増田弘志, 山本裕士, 瀬々顕, 高尾健, 西村正也 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 九州大学医学部第1外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 21 |
Number : | 9 |
Page : | 868-873 |
Year/Month : | 1973 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」胸骨腫瘍は稀な疾患である. 腫瘍切除の歴史は比較的古く, 1878年米国のHoldenが最初に骨肉腫による胸骨腫瘍の切除を行なつて以来, 多くの報告がある. 本邦では1907年福島19)らによる原発性の肉腫の手術報告例が最初であるがその手術方法については詳細な記載が無い. 近代式陽圧呼吸による麻酔が発達するまでは, 治療法として, 腫瘍の局所剔出, 局所焼灼, キューレテージ, 放射線療法などが主で, 術後の再発転移が多く, 結果は極めて不満足なものであつた. また胸骨腫瘍切除に伴う胸壁欠損に対する胸壁再建法も, 現在では種々考案されているが定つたものは無く, 術式の適応もはつきりしない. われわれは, 甲状腺癌転移性胸骨腫瘍の1例に対して2度に亘る胸骨切除を行なつて, 結果的に胸骨全摘となし, 腸骨片移植による胸壁再建を試みて経過良好であつたので, これを報告するとともに, 主として胸壁再建法につき考案を加えた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |