アブストラクト(21巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心臓手術後, 持続吸引中に併発した緊張性気胸
Subtitle : 症例報告
Authors : 大沢幹夫, 牛田昇, 小助川克次, 臼田多佳夫, 鈴木睦郎, 大地哲郎, 川副浩平
Authors(kana) :
Organization : 聖隷浜松病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 21
Number : 9
Page : 881-885
Year/Month : 1973 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 緊張性気胸は, 原因の如何をとわず, 緊急処置を必要とする病態として重要である. ここに紹介する症例の場合は, 心臓手術後の早期において, 排液を目的とした低圧持続吸引中に発生したものである. めつたに起りおない合併症であるために, 仮に発見がおくれて放置されれば致命的であるが, 反面, それとわかれば治療は比較的容易である. 心臓手術後早期の管理上, 注目すべきまれな肺合併症と思われるので, 諸賢の注意を喚起したく, ここに自験例の病状経過を述べ, あわせてその原因と発生のメカニズムを考察し, 予防対策にも言及したいと思う. 「症例」症例1, 加○豊, 9才, 男. 心房中隔欠損兼肺動脈弁狭窄症. 心拡大(CTR56%)と右室肥大があり, 収縮期における右室-肺動脈間の圧勾配は90mmHg. 心房レベルにおける左→右短絡率は42%であつた. 昭和46年11月24日, 胸骨正中切開で心臓に到達した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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