アブストラクト(21巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 副肺
Subtitle :
Authors : 正岡昭, 前田昌純, 門田康正, 中原数也, 姜臣国, 竹村政通, 谷靖彦, 中田精三
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 21
Number : 11
Page : 1036-1049
Year/Month : 1973 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. まえがき」副肺(accessory lung, Nebenlunge)は, 本来の肺と連絡を欠いた肺組織として, 1861年, Rokitanskyが始めて記載しており56), 本邦でも明治45年田村の報告がみられ73), その認識の歴史は古い. しかし副肺の多くは剖検時に偶然発見され, その発生機転が病理学的関心の中心となつていた. われわれは最近, 胸腔内腫瘤に対し縦隔腫瘍と診断して開胸手術を行なつた結果, 副肺と判明した症例を経験し, この疾患のもつ臨床的な意味を知つた. そこでこの症例を報告するとともに, 本邦報告例を検討し, 副肺に関する展望を行ないたい. 「II. 症例」41才, 男, 電気工事工. 主訴:胸部異常陰影. 家族歴, 既往歴ともに特記することはない. 現病歴:昭和44年6月集団検診にて胸部レ線像上異常陰影を指摘されたが, 放置していた. 昭和46年4月集団検診にて以前と同様の異常陰影を指摘され, 当科に紹介された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ