アブストラクト(22巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 乳児型大動脈弁狭窄症の1治験例 |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 工藤龍彦*, 前田肇*, 今井康晴*, 今野草二*, 曽根克彦**, 門間和夫** |
Authors(kana) : | |
Organization : | *東京女子医大第1外科, **東京女子医大心研小児科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 22 |
Number : | 1 |
Page : | 75-79 |
Year/Month : | 1974 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 先天性大動脈弁狭窄症Congenital Aortic Stenosis(以下ASと略す)は, 突然死の危険性はあるが, 通常は学童期や思春期まで, 無症状のことが多い. しかし, ASの約10%にみられる乳児型は, 他の心奇形や心内膜線維弾性症を合併し, うつ血性心不全のために, 放置すると1才未満で死亡する重篤な心疾患である. われわれは, 内科的治療で, うつ血性心不全の進行をとめられなかつた乳児型ASの症例に対し, 膜型人工肺を使用して, 体外循環下に大動脈弁交連切開術をおこない, 術後良好な結果を得たので, 文献的考察を加えて報告する. 「1. 症例」患者は1才2ヵ月の男子で, 家族歴には異常はない. 正常分娩で出産, 生下時体重は2600gであつた. 3ヵ月検診の際に心雑音を指摘されたが, その頃より啼泣時に口唇のチアノーゼがみとめられた. 5ヵ月頃より哺乳力の低下, 顔面と下肢の浮腫が目立つようになり, 某医で治療を受けていたが, 8ヵ月になり, 大阪大学医学部第1外科を受診し, AS+うつ血性心不全と診断された. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |