アブストラクト(22巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 先天性僧帽弁狭窄症に部分肺静脈還流異常を合併した一手術治験例
Subtitle :
Authors : 筆本由幸*, 川島康生*, 宮本巍**, 団野迪昭*, 高野久輝*, 松田暉*, 曲直部寿夫*
Authors(kana) :
Organization : *大阪大学医学部第1外科, **兵庫医科大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 2
Page : 128-136
Year/Month : 1974 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」先天性僧帽弁膜異常に部分肺静脈還流異常が合併することは非常に稀である. 僧帽弁膜疾患, 部分肺静脈還流異常(以下PAPVDと略す)は, それぞれ単独には日常しばしば遭遇する心疾患である. しかしながら両者の合併した奇型は1944年Hughes and Rumore1)らの最初の報告以来, 24の文献報告があり, 31例を報告しているにすぎない. 本邦では1970年に榊原21)らが最初に報告している他に, 1972年に西田24)らが, ついで1973年に石井22)らが報告している. 報告症例の大半は, 僧帽弁狭窄症(以下MSと略す)にPAPVDを合併した症例である. MSが先天性と明記され, 報告内容より確認できるのは, Aldridgeらの一剖検例のみである. われわれは先天性MS, PAPVD, その他に軽度の大動脈縮窄症および左上大静脈残遺を合併した症例を術前に診断し, 人工弁置換術, PAPVDをパッチによる心房中隔再形成による修正ならびに左上大静脈結紮により根治せしめ得たので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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