アブストラクト(22巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 原発性肺平滑筋肉腫の1例
Subtitle : 症例報告
Authors : 関保雄*, 石田逸郎*, 田中文隆*, 沢田勤也*, 福間誠吾*, 田中昇**
Authors(kana) :
Organization : *千葉県がんセンター呼吸器科, **千葉県がんセンター研究所病理研究部
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 3
Page : 197-203
Year/Month : 1974 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺に発生する悪性腫瘍は大部分が肺癌であつて, 肺肉腫は極めて稀である. Martiniら1)は1926年から1968年ないたる22年間に原発性肺癌5,714例を経験したが, 同期間中に原発性肺肉腫は42例であつたと報告している. 近年肺癌がとくにいちじるしい増加傾向を示しているのに対して, 肺肉腫に増加傾向が認められないのは興味あるところである. 肺癌は近年の診断技術の進歩からほぼ80%以上の症例について術前に確診が得られているが, 肺肉腫では術前に確診に至つた症例は殆んどなく, 手術または剖検によつて診断された症例が大部分である2,3). われわれは胸部レ線上で無所見であつたときからretrospectiveに経過を観察し得, 術前に気管支擦過細胞診によつて診断が可能であつた肺平滑肉腫の1例を経験したので報告する. 患者:19才, 女子(学生)既往歴, 家族歴ともに特記すべきことはない. 主訴は右上肺野に見られる円形の異常陰影.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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