アブストラクト(22巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 乳児における左冠動脈肺動脈異常起始症の外科治療:左鎖骨下動脈-左冠動脈端々吻合術成功例を中心に
Subtitle : 症例報告
Authors : 堀内藤吾1), 鈴木康之1), 石沢栄次1), 横山温1), 田所正路1), 加畑治1), 仁田新一1), 伊藤孝1), 佐藤清春1), 香川謙1), 柴生田豊1), 大内将弘1), 岡田嘉之1), 佐藤哲雄2), 岩月尚文3), 新田紀夫4)
Authors(kana) :
Organization : 1)東北大学医学部胸部外科, 2)東北大学医学部小児科, 3)東北大学医学部麻酔科, 4)福島県原町市渡辺病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 8
Page : 867-874
Year/Month : 1974 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 左冠動脈肺動脈異常起始症(Anomalous origin of the left coronary artery from the pulmonary artery)は, 今世紀のはじめAbbott, 1)Abrikossoff2)によつて初めて記載されたが, 1933年に詳細な臨床病理学的記載をしたBland3)らの名をとり, Bland-Garland-White Syndromeと通称されている. 本症は比較的まれな疾患であり, かつ, その自然予後はきわめて不良であつたが4), 現在では外科的に充分治癒せしめ得る疾患と考えられる. しかし本症の大半が死亡するといわれる乳児期に手術が行われた報告は世界的にも少く, 本邦においては, いまだ乳児における手術成功例の報告はみられていない(表1). 最近, われわれは6ヵ月女児で高度の僧帽弁閉鎖不全を伴う本症を経験し, 左鎖骨下動脈-左冠動脈吻合術により根治救命し得たので, 手術手技の改良点を含めて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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