アブストラクト(22巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : バルサルバ洞動脈瘤破裂の5例ならびに心室中隔欠損に大動脈弁沈下を伴うが閉鎖不全のない2例について
Subtitle : 症例報告
Authors : 安斉徹男*, 長谷川紳司*, 稲村信正*, 井田仁一*, 松本弘*, 浅海秀一郎*, 中島宏治*, 平井明文*, 小林剛一*, 川辺昌道*, 坂内五郎*, 大木俊英**, 飯野昭夫**
Authors(kana) :
Organization : *群馬大学第2外科, **群馬県立前橋病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 9
Page : 945-950
Year/Month : 1974 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I. 序言」バルサルバ洞動脈瘤破裂(以下バ洞瘤破と省略)は, その臨床上, 解剖学上の特異性から, 注目を受けているが, その詳細につき充分解明されたとはいい難いようである. また, 本疾患と心室中隔欠損兼大動脈弁閉鎖不全は, 臨床上類似点を有しているが, 血行動態は明らかに異つている. しかし, この両者の中間に, 心室中隔欠損に伴つたバルサルバ洞動脈瘤(以下バ洞瘤と省略)と, 高位の心室中隔欠損に大動脈弁の突出や沈下を伴うが閉鎖不全のない状態が存在すると考えられる. 本文では, バ洞瘤破の5例と, 心室中隔欠損兼バ洞瘤ないしは心室中隔欠損に大動脈弁の突出・沈下を伴うが閉鎖不全のない2例について述べ, これらと心室中隔欠損兼大動脈弁閉鎖不全との関係について考察する. 「II. バ洞動脈瘤破裂の症例」1. 臨床症状と検査所見 根治手術は5例に行われ, 榊原・今野の分類によれば, IVSD, II, IIVSD, II+VSD, IV型がおのおの1例であつた(表1).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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