アブストラクト(22巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心室中隔欠損と肺動脈狭窄を伴う完全大血管転換症のRastelli法による治験例
Subtitle : 症例報告
Authors : 入山正*, 飯田良直*, 中島昌道*, 今野草二**, 今村栄三郎**, 松本勲***
Authors(kana) :
Organization : *山梨県立中央病院心臓外科, **東京女子医大日本心臓血圧研究所, ***東京医科歯科大学麻酔科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 9
Page : 956-961
Year/Month : 1974 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」完全大血管転換症(以下TGAと略す)に対する根治手術は1964年Mustardら1)の開発した手術法により飛躍的な発展をとげた. しかし大きな心室中隔欠損(VSD)と肺動脈狭窄(PS)を有するTGAに対してはMustard手術もその成績は悪く2)-5), 1969年, Rastelliら6)の開発した手術法が適応となる. 今回われわれは異種弁付き人工血管を用いてRastelli手術を行い, 元気に退院した症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」患者は8才の女児で, 生下時よりチアノーゼ強く, 運動能力劣り, 感冒にかかりやすかつた. 昭和44年7月12日当科初診, 昭和44年11月5日右心カテーテル・アンギオ施行, さらに昭和48年8月8日右心カテーテル・アンギオの再検査を行い, 根治手術の適応ありとして, 同年10月1日入院した. 入院時所見:口唇爪床に高度のチアノーゼを認め, 指趾爪は太鼓バチ指を呈する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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