アブストラクト(22巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸骨腫瘍
Subtitle :
Authors : 川村一彦*, 五味淵誠*, 野口真吾*, 中条能正*, 吉松彬*, 灰田公彦*, 松島申治*, 〓松一郎*, 庄司佑*, 村田宏明**, 成田淳夫**
Authors(kana) :
Organization : *日本医科大学第3外科, **日本医科大学第3内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 10
Page : 995-1005
Year/Month : 1974 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸骨腫瘍に対する胸骨切除は解剖生理学的および病理学的に種々な問題があり, その再建術に対しても現在では種々な方法が試みられているが定つたものはない. 著者らは原発性および転移性胸骨腫瘍の2例を経験し, 病理学的に検索を行い, アクリルレジン板で胸骨の再建術を施行した. 術後の心肺障害は何ら生ぜず, 術後管理は容易で, 著明な浸出液も生じなかつたので代用胸骨として有用であると考える. 本邦ではまだ胸骨腫瘍の報告は少なく, その殆どは悪性である. 再建術も種々試みられているが, 今日まだ予後は悪く, 5年生存者の報告もみられない. 早期発見とともに広範囲胸骨切除による根治的手術が望まれる. 著者らは胸骨腫瘍の病理学的検索ならびに胸骨再建を報告するとともに考案を加えた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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