アブストラクト(22巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺表面活性の研究(その1)肺表面活性に関する基礎的研究
Subtitle :
Authors : 椋棒有子, 岩井誠三
Authors(kana) :
Organization : 神戸大学医学部麻酔学教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 22
Number : 10
Page : 1019-1024
Year/Month : 1974 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 近年, 肺表面活性に関する研究は, めざましい発展をとげているが, 未解明の問題も多く残されている. 本研究では, 臨床的研究を意図するに先立ち, 肺表面活性測定上の問題点として, 肺の採取時期による肺表面活性への影響ならびに肺表面活性物質の保存による肺表面活性への影響を実験的に検討した. 肺表面活性の測定における検体は, 生体もしくは死亡直後に採取した肺を用いることが望ましく, 死後数時間以上を経た剖検肺においては, 肺表面活性の低下が認められた. その測定は可及的早期に行うことが望ましいが, 保存を余儀なくされる場合には, 低温下に保温し少なくとも3日以内に測定すべきである. 7日間の保存では著明な肺表面活性の低下を示し, これはまた, 凍結保存(-19℃)の方が冷蔵保存(3℃)より著明な低下を示した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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