アブストラクト（22巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸腔内に破綻した肺動静脈瘻の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 伊藤賢司***, 金子靖征*, 片寄一男*, 大内将弘**, 柴生田豊** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *町立大河原病院外科, **東北大学医学部胸部外科, ***東北大学医学部第一外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 22 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 1172-1176 |
| Year/Month ： | 1974 / 12 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は, 妊娠7ヵ月の20才の女性で, 右血胸によるショック状態で来院した. 来院時, チアノーゼ, 太鼓撥指趾及び右第5肋間における連続性雑音等の所見がみられ, 10才時と17才時の胸部レ線写真では右中肺野に嚢状陰影とこれに連なる2条の太い血管陰影が認められた. 以上の所見から, 術前に肺動静脈瘻の胸腔内破綻による血胸と診断し, 右開胸にて右肺全摘除術を施行した. 右中葉には嚢状の血管腔101×32mmがみられ, 破綻孔は右中葉前面に位置し, 径7×5mmであつた. 肺動静脈瘻は孤立性嚢状型で中葉のS4, 胸膜直下に存在した. 術後3ヵ月で女児を分娩, 1年半を経過した現在, 患者の健康状態は良好で, 10才時および17才時にみられた赤血球増多症も消失した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
