アブストラクト(22巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 縦隔リンパ節結核症例の検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 谷靖彦, 清家洋二, 姜臣国, 竹村政通, 中原数也, 門田康正, 前田昌純, 正岡昭 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大学第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 22 |
Number : | 12 |
Page : | 1185-1193 |
Year/Month : | 1974 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I. まえがき」肺結核の初期変化として, 肺門さらには縦隔リンパ節の腫大することは, とくに小児においてよく知られている事実であるが, 腫大リンパ節が縦隔腫瘍との鑑別上問題となることは少ない. また成人においては, いわゆる肺門リンパ節結核そのものがまれで, 初期感染との関係も必ずしも明確ではない. われわれは昭和34年以来8例の縦隔リンパ節結核を経験したが, いずれも成人症例であり, 縦隔腫瘍との鑑別が問題となつたものである. そこでこれらの症例の臨床的問題点を検討し, 文献的考察を行つた. 「II. 症例」昭和34年以来, 大阪大学第1外科で縦隔リンパ節結核と診断された症例は, 表1, a-dに示した8例である. これらの8例中, 症例2については断層レ線写真で気管右側に腫瘤様陰影を認めたが, 主病巣は肺結核と胸壁膿瘍であり, 膿瘍の掻爬と化学療法の結果, 縦隔腫瘤様陰影も縮少したので, おそらく縦隔リンパ節結核であろうと類推したものであるが, 他の7例はいずれも手術, または縦隔鏡による生検の結果確診のついたものである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |