アブストラクト(23巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 臓器・心房と心室の関係が不一致性を呈した両大血管右室起始症の一手術治験
Subtitle : 症例報告
Authors : 安喰弘*, 上戸敏男*, 北野一郎*, 樫野隆二*, 池田晃治**, 和田寿郎*
Authors(kana) :
Organization : *札幌医科大学胸部外科, **杏林大学胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 1
Page : 76-80
Year/Month : 1975 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 先天性心疾患の中で両大血管右室起始症(以下DORVと略す)は比較的まれな疾患であり, とくに心室逆位を伴う症例の報告は少ない. 今回著者らは臓器, 心房と心室が不一致性(臓器, 心房逆位, 心室正常位)を呈する右胸位心で, 心室中隔欠損症(以下VSDと略す)と肺動脈狭窄症を伴うDORVに対し根治手術を行い経過良好な症例を経験したので報告するとともに, DORVの定義および分類と手術法とくに心室逆位を伴うDORVに対する根治手術法について文献的考察もあわせて報告する. 「症例」患者:S.I. 男児, 5才2ヵ月 現病歴:妊娠, 出産とも異常なく, 生下時体重3,300g, 生後1週目頃より啼泣時チアノーゼを認めるようになつたが哺乳量は十分で体重の増加も順調であつた. 生後5ヵ月目に上気道感染し, その頃よりチアノーゼ, 嗄声, 多呼吸となり, 当院小児科を受診, 心臓カテーテル検査, 心血管造影を施行した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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