アブストラクト(23巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左冠動脈右房瘻の1治験例
Subtitle :
Authors : 弥政洋太郎*, 石原智嘉*, 阿部稔雄*, 清水健*, 村瀬允也*, 田本杲司*, 田中稔*, 平松隼夫*, 彦坂博*, 小沢勝男*, 吉岡研二*, 小暮尚**
Authors(kana) :
Organization : *名古屋大学医学部第1外科教室, **名古屋第2赤十字病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 2
Page : 133-142
Year/Month : 1975 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠動脈の後天性疾患は稀ではないが, 外科的に必ずしも救命できるとは限らない, これに反して先天性の冠動脈異常は頻度こそ高くはないが, しばしば治療効果の期待できるものが多いとされている. 冠動脈の先天異常には種々の型がある, すなわち欠損, 異常分布, 動脈瘤形成, 瘻孔交通, 異常起始, 狭窄や閉塞などである. 最近の選択的冠動脈造影の発達により, このような異常の診断が適確になされるようになり, 外科的治療を行つた症例も次第に報告されるようになつてきた. 本稿においてわれわれの経験した先天性左冠動脈右房瘻の1手術治験例を報告し, 若干の考察を加えたい. 「症例」症例は8才の男子, 生下時体重は4.0kgであつたが, 発育はやや悪く, 幼時期には感冒に罹患しやすく, 比較的弱い子供であつた. 小学校入学前の健康診断で心雑音を指摘され, 名古屋第2赤十字病院を受診, 冠動脈異常を疑われ当科へ紹介された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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