アブストラクト(23巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外バイパス法の血行動態に関する研究
Subtitle :
Authors : 松本博志*, 福島鼎**, 布施勝生*, 山本光伸*, 三枝正裕*
Authors(kana) :
Organization : *東京大学医学部胸部外科, **自治医科大学胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 8
Page : 1006-1015
Year/Month : 1975 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 単純体外バイパス法の血行動態を鎖骨下動脈-大腿動脈バイパス法と心尖-大腿動脈バイパス法とについて実験的検討を加えた. 鎖骨下動脈-大腿動脈バイパス法では遮断後の中枢側臓器の圧負荷と心臓に対する後負荷は120分までのバイパスに耐えることができ, バイパス潅流量が40.1~49.0ml/min/kg, b.w.であることからみても末梢側臓器の虚血性損傷もさけられるが, 潅流圧の脈圧が狭小であることが腎機能低下症例に応用する際の問題点となつてくる可能性はあるものの比較的安全な補助手技であると考えられる. 一方, 心尖-大腿動脈バイパス法では遮断後の心臓に対する後負荷が収縮拡張両期にわたつて加わり, その安全使用時間は60分までと考えられるのみでなく, 遮断末梢側臓器の潅流圧の低下と潅流量が20.6~28.1ml/min/kg.b.w.と, 減少しているために末梢側臓器の虚血性損傷を招来する可能性がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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