アブストラクト(23巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 前縦隔における胸腺組織の分布-胸腺摘出術の術式に関する考察-
Subtitle :
Authors : 正岡昭*, 前田昌純*, 門田康正*, 中原数也*, 古武弥宏*, 竹村政通*, 谷靖彦*, 清家洋二*, 長岡豊**
Authors(kana) :
Organization : *大阪大学医学部第一外科, **国療近畿中央病院
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 8
Page : 1016-1021
Year/Month : 1975 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「まえがき」重症筋無力症に対する治療法の1つとして胸腺摘出術が普及してきたが, 大阪大学第1外科においても既に88例の胸腺摘出術を経験した. これらの胸腺摘出術の大部分は胸骨縦切開により, 前縦隔直視下に行われたが, 通常胸腺上極部は薄い被膜により周囲組織とは明確に境界されているに反し, 胸腺下極部は周囲脂肪組織との間に明確な境界がみられないものが多いことが臨床的体験として集積されてきた. そこで前縦隔における胸腺組織の分布状態を知り, 胸腺摘出術に際して切除されるべき領域を明らかにせんとして以下に述べる検討を行つた. 「対象および方法」昭和48年2月から昭和49年6月まで大阪大学第1外科において胸腺摘出術を行つた重症筋無力症患者18例で, その症例概括は表1に示す通りである. 年令は19才から55才までで, 10才台1例, 20才台2例, 30才台6例, 40才台8例, 50才台1例である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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