アブストラクト(23巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心室中隔欠損症・動脈管開存症および肺高血圧症を合併した異常右鎖骨下動脈の1例
Subtitle : 症例
Authors : 木谷正樹, 能登佐
Authors(kana) :
Organization : 石川県中央病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 11
Page : 1349-1353
Year/Month : 1975 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」異常右鎖骨下動脈とは, 正常では大動脈弓分枝の中で第1枝にあたる右腕頭動脈の分枝であるべき右鎖骨下動脈が最後の第4枝として分枝するものであり, 決して稀な疾患ではなく, 剖検例の0.5~1%にみられるといわれているが, ほとんど無症状に経過するために臨床的に発見される機会はきわめて少ない. 本疾患は動脈管開存症, Fallot四徴症, 大動脈縮窄症などの心奇形を合併することがあるといわれているが, 最近われわれは心室中隔欠損症. 動脈管開存症および肺高血圧症を合併した本症を心血管造影により診断し, VSDおよびPDAに対して根治手術を行い成功したのでここに報告する. 「症例」症例:○向○規, 8歳, 男 主訴:心雑音 家族歴・既往歴:とくになし. 現病歴:生後間もなく心雑音を指摘された. しばしば呼吸困難の発作をおこしチアノーゼを呈することがあつたが, 1歳をすぎる頃からやや改善された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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