アブストラクト(23巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺平滑筋腫の1例と本邦報告例について
Subtitle : 症例
Authors : 関保雄*1, 石田逸郎*1, 田中文隆*1, 沢田勤也*1, 福間誠吾*1, 田中昇*2, 堀部寿雄*3
Authors(kana) :
Organization : *1千葉県がんセンター呼吸器科, *2千葉県がんセンター病理, *3茂原市長生病院内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 12
Page : 1465-1470
Year/Month : 1975 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺に発生する良性腫瘍は比較的稀であり, しかもその大部分が過誤腫であって, 平滑筋腫は極めて少ないものである. 我々は左下葉支に発生し, 胸部レ線上多彩な所見を呈した平滑筋腫を経験したので報告する. 「症例」19歳, 女子 主訴:咳嗽, 喀痰, 発熱 既往歴:16歳の時に扁桃切除術および虫垂切除術をうけている. 現病歴:中学生の頃から季節の変り目には風邪をひき易く, 臥床することが多かった. 昭和48年10月下旬, 喘鳴と共に発熱があり臥床していたところ, 下熱したが喘鳴がとれず, さらに血痰をみたので茂原市長生病院内科を受診し, 胸部レ線写真撮影を受けたところ(図1), 左肺の異常陰影を指摘され, 左空洞性結核および湿性肋膜炎の診断のもとに同病院内科に入院し, 昭和48年11月より昭和49年10月まで, SM, PAS, INHによる抗結核治療を受けた. その間に行われた喀痰の塗抹および培養法による結核菌の検索は常に陰性であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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