アブストラクト(24巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 僧帽弁手術症例の遠隔成績 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 相馬康宏, 竹内慶治, 正津晃, 川田光三, 竹内成之, 今村洋二, 新堀立, 井上正 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 24 |
Number : | 1 |
Page : | 76-83 |
Year/Month : | 1976 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 僧帽弁狭窄症の外科治療としては, 交連切開術が第一に選択すべき方法であるとされている. しかし, 閉鎖式交連切開術を行うべきか, 直視下に行うべきかについては議論のわかれるところであり, いまだに明確な基準が確立されていないのが現状である. そこで, 臨床所見における術式選択の基準を求むるべく, 術後1~16年間追跡可能であつた126例について, その遠隔成績を検討した. 経左室交連切開術76例では90%の症例で満足すべき遠隔成績を治めることができ, 経左房交連切開群に比して格段の改善を認めた. しかし遠隔死亡2例, 遠隔不良7例, 計9例のうち5例が, 裂開不能および僧帽弁逆流によるものであつた事は, 術式選択の重要性と人工心肺のstand-byの必要性を示している. 弁下狭窄もなく弁の弾力性が残存していると予測され, 他の合併症のない症例では, 閉鎖式交連切開術の利点を生かすことができ, 現在でも本法を用うるべき余地があると考えている. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |