アブストラクト（24巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 人工弁置換における術後早期の不整脈の臨床的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 入沢敬夫, 小林稔, 安藤武士, 竹内誼, 坂下勲, 鷲尾正彦, 浅野献一 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 新潟大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 24 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 236-244 |
| Year/Month ： | 1976 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 人工弁置換における不整脈は発生頻度の高い術後合併症の1つであり, しかも生命予後に直接関与する場合も多い. この観点から著者らは術後早期の不整脈について後天性弁膜症の人工弁置換症例を研究対象に検討を加えた. 研究対象は術式別にMVRあるいはMVR・TVRなどの僧帽弁置換群87例, AVRあるいはAVR・MVRなどの大動脈弁置換群35例の合計122例であつた. 手術は体外循環下にStarr-Edwardsボール弁を使用し人工弁置換を施行した. 心電図は術後4日間記録監視し, 血液ガス分析, 血清電解質の測定は定期的に施行した. 心房細動は術前より僧帽弁置換群に高率に合併し, 術後の洞調律への転換率も低く僧帽弁置換群では72％, 大動脈弁置換群では11％に残存した. その他の不整脈は63％に発生し, 心室性期外収縮58％, 上室性期外収縮11％, 第2度房室ブロック4.1％, 結節調律4.1％で両群でその発生はほぼ同率であつた. 心室細動は10例（8.2％）に発生し, 僧帽弁置換群（7例）に多かつた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
