アブストラクト(24巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 一次孔中隔欠損パッチ閉鎖後にみられた重症溶血性貧血
Subtitle : 症例
Authors : 河村剛史*, 田中二仁*, 松本学*, 平塚博男*, 藤村吉博**, 吉岡慶一郎**
Authors(kana) :
Organization : *国立大阪病院循環器外科, **国立大阪病院循環器小児科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 24
Number : 3
Page : 323-328
Year/Month : 1976 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」開心術術後の人工心肺回転後にみられる溶血や人工弁置換後の溶血については古くから問題にされているが, 心内膜床欠損症(以下ECD)のパッチ閉鎖後に生じた溶血については報告例も少なく, 一般にまれな合併症とされている. 今回, われわれは, 7歳の男子で僧帽弁に亀裂を伴わない一次孔中隔欠損症の患者にテフロンパッチ閉鎖を行つたところ, 術後原因不明の貧血が生じ, 種々の検索にて溶血性貧血であると判明した症例を経験したので, 若干の検討を加え報告する. 症例 N.W., 7歳, 男子 生下時体重2100gで1ヵ月早産であつた. その後異常なく成長し, 日常の学校生活も普通の子供とかわりなかつた. とくにかぜをひきやすいこともなかつた. 昭和49年8月に学校検診にて心電図に異常があるといわれ当科を受診, 心房中隔一次孔欠損症の疑いで入院した. 入院時所見 体重23.3kg, 身長120cmで外見上, 健康な子供であつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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