アブストラクト(24巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 巨大のう胞性肺疾患の病態と手術による機能改善に関する検討
Subtitle :
Authors : 中原数也*, 正岡昭*, 前田昌純*, 安光勉*, 門田康正*, 竹村政通*, 大嶋仙哉*, 谷靖彦*, 清家洋二*, 沢村献児**, 木村謙太郎***
Authors(kana) :
Organization : *大阪大学医学部第1外科, **国療近畿中央病院外科, ***大阪府立羽曳野病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 24
Number : 8
Page : 1076-1084
Year/Month : 1976 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 巨大ブラの病態とのう胞切除による機能改善の程度を総合肺機能検査と133Xeによる局所肺機能検査を用いて検討した. 18症例中12例に手術を施行したが, 術前自覚症のあつた10例中7例に改善がみられた. 総合肺機能検査ではFEV1.0%pred, Pao2 at rest, A-aDo2およびPao2 on exerciseの軽度改善がみられ, とくに術前機能低下のつよい症例で術後改善率の大きいものがみられた. 局所肺機能検査では病側VC, QおよびFEVの著明な低下と手術による改善がみられた. また巨大ブラの死腔換気は少なくとも安静換気位ではみられないと考えられ, space occupying lesionとしての巨大ブラが健常肺組織を圧迫することによる換気, 血流の異常なshiftが本症の機能低下の主な原因であろうと思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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