アブストラクト(25巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 三尖弁閉鎖症の機能的根治手術-下大静脈・右房流入部への弁縫着の可否について-
Subtitle :
Authors : 山本哲郎, 村中重信, 笹田明徳, 志田力, 豊田紘生, 山口真弘, 橋本行, 麻田栄
Authors(kana) :
Organization : 神戸大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 2
Page : 143-150
Year/Month : 1977 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」三尖弁閉鎖症に対して, 1971年, Fontanら1)により機能的根治手術の成功例が報告されたのを契機として, その後, いろいろの工夫がなされた術式が発表2)3)されるにおよび, 本症の根治手術への道が開けてきた. とくに, 1973年, Kreutzerら4)が発表した右心耳を直接肺動脈に吻合する術式は, 容易であり, 本邦においても数施設5)6)7)で実施されている. しかし, 本症に対する機能的根治手術の評価は, 術式が開発されて日がなお浅いことや, この手術が行われた症例がまだ少ないことから, 未だ十分になされていないのが現状である. われわれも本症のI-b型の2例に機能的根治手術を実施したが, 第1例にはハンコック社グラフト付肺動脈弁(Porcine Xenograft Valve)を用いてKreutzer手術に準じた根治手術を行い, 第2例には, 第1例において術後に右房から下大静脈への逆流が生じた事実に鑑み, 下大静脈・右房流入部にPorcine Xenograft Valveを挿入し, 逆流防止を企図したのである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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