アブストラクト(25巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 上行大動脈送血後に見られた破裂性仮性動脈瘤
Subtitle :
Authors : 香川謙*, 小泉誠二*, 伊藤孝*, 高橋和夫*, 田中茂穂*, 田林晄一*, 堀内藤吾*, 菊地彬夫**, 山口巌**
Authors(kana) :
Organization : *東北大学胸部外科, **青森県立中央病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 2
Page : 169-174
Year/Month : 1977 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」最近, 上行大動脈送血による体外循環が各施設で行われる様になったが, その合併症の1つとして, 送血部位から発生した仮性動脈瘤の報告がみられるようになった1)2). 上行大動脈送血は, 従来行われてきた大腿動脈送血に比べ, 種々の利点を持つが, ひとたび感染, 出血, 仮性動脈瘤形成などの合併症を来す時は, 致死的となり得る. われわれは, 最近, 心房二次中隔欠損症手術後3年10ヵ月にみられた送血カニューレ挿入部の仮性上行大動脈瘤破裂の症例を緊急手術による救命したので報告する. 「症例」症例:T.Y, 17歳, 女子. 主訴:喀血. 現病歴:昭和47年12月, 青森県立中央病院で, 右開胸, 上行大動脈送血により心房二次中隔欠損症に対する開心根治手術を受けた. 術後約2週間にわたる38℃台の発熱をみたが, 抗生剤の投与により軽快し, 第43病日に退院した. 退院後は愁訴なく高校に通学していたが, この間外来で診察は全く受けていなかった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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