アブストラクト(25巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸骨裂に対する外科治療-新生児完全型胸骨裂に対する一手術治験例を中心に-
Subtitle : 症例
Authors : 安藤武士*, 小池輝明*, 浅野献一*, 大沢義弘**
Authors(kana) :
Organization : *新潟大学医学部外科学第2講座, **新潟大学医学部外科学第1講座
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 3
Page : 306-312
Year/Month : 1977 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸骨奇形のなかで, 臨床的に意味のある胸骨裂Sternal cleft, Fissura sterniは, 稀とされている2)3). 完全型胸骨裂は, 時に部分的心臓脱4)13)をともない, 呼吸循環に影響を及ぼすもので早期に修復を要する疾患である. この完全型胸骨裂については, 心臓脱Ectopia cordisとともにGreig1)(1926)が最初に報告しているが, 外科的修復に関する報告はMaier3)(1948)が初めてである. 以来, 完全型胸骨裂に対する修復例の報告は, 今日まで5例にすぎない3)7)11)13). 著者らは, 部分的心臓脱をともなつた完全型胸骨裂の一手術例を経験したので, 文献学的考察を加えて報告する. 「症例」患者. S.M., 女児, 生後19日. 主訴. 前胸部の拍動性腫瘤と啼泣時のチアノーゼ. 家族歴, 既往歴. 特筆すべき事なし. 現病歴. 某医院にて臍帯巻絡による児心音不正のため吸引分娩にて出産, 生下時体重3,240gr, Apgar score10点.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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