アブストラクト(25巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心臓手術術後患者のコンピューターを利用した自動監視治療
Subtitle : 特掲
Authors : 高梨吉則*1,*2, 広沢弘七郎*2
Authors(kana) :
Organization : *1東京女子医科大学第1外科学教室, *2日本心臓血圧研究所
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 6
Page : 749-763
Year/Month : 1977 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 心臓手術術後の患者のコンピューターを利用した自動監視治療装置を開発した. 本装置の開発は1969年に始まり, 安全性, 操作性, 汎用性の向上を目的として改良を重ね, 1973年5月から1976年4月までに, 118例の臨床使用を行った. 本装置の構成は, (1)ベッドサイドモニター, (2)ミニコンピューター(容量12キロワード), (3)磁気ドラム(容量64キロワード), (4)セントラルモニター, (5)ディスプレイ装置, (6)自動注射装置, である. 基本構想は, 患者の生体情報(動脈圧, 中心静脈圧, 心拍数, QRS幅, 呼吸数, 尿量, 直腸温, 直腸-拇趾間温度較差)を測定することから始まる. この測定は4分毎に8床を一巡する. 測定値は先ずセントラルモニターで, A-D変換されて, コンピューターに入力され, 診断治療プログラムにより, 診断される. 治療はディスプレイ画面を介して, 警報, 警告, 治療指示をすることと, 自動注射装置による自動治療を行う. すなわち, 本装置は患者に始まり, 患者に戻る“closed-loop”方式をとっている. 自動治療項目は, 輸液, イソプロテレノール, 昇圧剤, リドカイン, マンニトール, 重曹, THAM, 動脈圧回路洗浄, である. 磁気ドラムは患者データやプログラムを蓄積する. ディスプレイ装置は, 本装置との対話部分で, 入力および出力が可能である. 患者の集積データをトレンドグラフに表示するのも特徴である. 本装置を使用して, 118例の自動監視治療を行った. その結果, 本装置は医師, 看護婦の仕事内容の次元を高め, 輸液管理, 血圧調節など, 臨床的に有用な機能を発揮した. このように, コンピューターを導入した装置は, 安全性, 操作性を充分考慮すれば, 心臓手術術後患者の自動監視治療の有力な補助装置となりうることを認めた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 開心術術後管理, 自動監視治療, コンピューター, ME機器, 自動注射装置
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