アブストラクト(25巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈弁上狭窄症の1手術治験例
Subtitle : 症例
Authors : 村田弘隆*1, 宮本巍*1, 堀口泰範*1, 清水幸宏*1, 大橋博和*1, 鈴木文也*1, 小澤正澄*1, 末広茂文*1, 岡本英三*1, 曲直部寿夫*2
Authors(kana) :
Organization : *1兵庫医科大学第1外科, *2大阪大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 6
Page : 798-804
Year/Month : 1977 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈弁上狭窄症は比較的稀な先天性心奇形で, 1930年Mencarelliがsupravalvular aortic stenosisの名称で初めて報告している. 心臓外科の診断, 手術手技などの進歩した現在でもなお本症の報告例は少なく, 欧米では約250例1), 本邦では手術症例として約20例の報告例2)があるのみである. われわれは最近, 5歳女子の大動脈弁上狭窄症(以下SASと略す)を経験し, 手術により治癒せしめえたので若干の文献的考察を加え報告する. 症例:5歳, 女子. 主訴:心雑音精査希望 現病歴:生後6ヵ月目に某病院で初めて心雑音を指摘された. 胸部レ線, 心電図などより心室中隔欠損症の疑いで以後定期的に診察をうけていたが, その後大動脈縮窄症の合併も疑われ, 当病院を受診した. 自覚症状はとくになく, 普通の日常生活を送っていた. 運動能力も他児と比べ劣ってはいない. また母親は妊娠中, 風疹に罹ったことはなく, ビタミン剤, カルシウム剤などを服用したこともなかった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 大動脈弁上狭窄症, Williams症候群, Williams elfin acies症候群, Coanda effect
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