アブストラクト(25巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 膜型人工肺の開発に関する研究-振動機構と多球面支持構造による新しい積層型膜型肺の開発-
Subtitle :
Authors : 名和清人, 砂田輝武
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部第2外科教室
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 9
Page : 1187-1201
Year/Month : 1977 / 9
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : ガス交換能の秀れた膜型肺の開発のために, ガス透過膜の性能限界と血液自体にもあるガス運搬能の限界との相互関係を二次元座標上に表現し, さらにガス透過膜の性能をできるだけ発揮させる方法を検討し, 試作理論とした. この試作理論にしたがい, 著者独自の膜型肺を試作し(試作I型, II型), これらの経験と実験結果から, さらに膜支持板の樹脂成型に成功し, 均一な製品として量産可能となった. この成型品の有効酸素加面積は0.99m2である. 著者の考案による積層型膜型肺の構造上の特色は 1)球面突起による膜支持機構 2)球面突起の特異な配列 3)機械的振動機構の一部内臓 の3点である. 各試作型および成型品で, 部分および完全体外循環によるガス交換能の検討を主に行ったが, 成型品では製品間の均等性はもとより, ガス交換能も優秀で機械的振動を併用すると酸素加能の上昇を認めた. さらに成型品では厚生省告示の生物学的試験ならびに日本薬局方の示す発熱性物質試験を行い, その結果本膜型肺は材質的にも臨床使用可能と判定できた. そこで, 本膜型肺二基を並列使用し, 合計9時間30分の補助循環の臨床に供することができ, その補助循環中のガス交換能はほぼ満足のできるものであった. 今後さらに, 臨床例を重ねて膜型肺用循環回路も合せて検討を深めたい.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 膜型人工肺, theoretical maximum blood flow, 多球面膜支持, auto-agitation mechanical vibration
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